朧月夜が浮かぶ海と幻

君が思う「スープカレー」と、みんなが思う「カマイタチ」は、もしかすると全然違うのかも。そうやって思うと、ちょっと不思議な感じがする。

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蒸し暑い休日の晩は友人と

ある晴れの日、少年は母親からおつかいを頼まれて、白菜と葱とぶた肉を買いにいく途中だった。
少年はひそかに嬉しかった。
今日はおなべだ!いやっほぅ!…と。
だが、彼への試練はその時起きたのである。
なんと、ズボンのポッケにしまっておいたおつかいのための2千円が、どこにも無いのだ!
少年はお店の支払い所に並んでいる時、大丈夫だよね、とズボンのポッケに手を入れて確かめてみたのだ。
そしてその時お金がないことを知ったのだ。
怒られる覚悟を決め、少年はしょうがなく手ぶらで家へ向かうことにした。
今度から、お金は靴の中か靴下の中に入れとこう。
少年は涙をこらえつつ、固く決意した。

蒸し暑い金曜の日没に足を伸ばして
関東地方でも江戸の頃から賑わっている町が、隅田川に近い浅草。
その中で由緒あるお寺が浅草寺だ。
まさに近頃、参拝に行ってきた。
久しく来た東京浅草寺。
さらに、自分自身の目でちゃんと確認して理解したのが、外国からの旅行客がたくさんいること。
各国から旅行客の来る浅草だが、ちょっと以前より明らかに多い。
おそらく、世界一背の高い電波塔である、東京スカイツリー完成の影響もあると考えられる。
近隣からは、羽田空港のハブ化によって身近になったという事から、それと、ヨーロッパ諸国や欧米諸国からは、着物や和装小物に魅力を感じ来るツアー客が多いと感じる。
とにかく、この先も多くの外国人観光客が来ることを想像した。
この国の素晴らしさを見つけぜひ楽しんで心に残る思い出にしてほしい。
私はというと、仲見世通りを心行くまで観光することができた。
お土産として有名な人形焼と雷おこしをたくさん購入して、着物や帯も観賞させてもらった。
宝蔵門を通過すると、威厳のあるご本堂が見える。
こちらの瓦屋根は、雨に濡れてもさびにくいチタンを取り入れて、改修工事を行ったという。
秘仏である観音様にお礼と旅の無事をかねてしっかり手を合わせてきた。
頑張りがいつか成就するように。

息絶え絶えで体操するあいつと壊れた自動販売機

村上春樹の本が読みやすいと、周りの人々のお勧めを聞いて、初めて購入したのがノルウェイの森だ。
この作品は、外国でもたくさんの人に知られ、松山ケンイチ主演での映画化もされた。
村上春樹のストーリーは、テンポが良く、サクサクと読めてしまう所が好きだ。
直子と緑との中間でゆれる、主役のワタナベは、実に生と死の間でゆれているよう。
そういった骨組みをのぞいてみても、2人の女性は魅力があると思う。
そして、特攻隊や永沢さんやレイコさんといった個性が加わる。
登場人物のみんなが、魅力的でどこか変わっていて陰の部分を持ちあわせている。
随分前に知った作品だが、なんとなく読みたいなと思い立って読んだことが何回かある作品。
主人公のワタナベは直子に、お願いをふたつ聞いてほしいと頼まれみっつ聞くと答える。
素敵な返しだなと感じた瞬間。
だから、直子がちょっとだけうらやましくなった。

雨が降る土曜の夜に歩いてみる
「今晩はカレーよ。」
少年はお母さんが言ったその言葉を耳にして、思わず顔をほころばせた。
少年は小学校から帰宅して、麦茶を飲みながらダラダラとテレビを見ているところだった。
今日は格別に西日が強い。
網戸の窓では風鈴がときどきチリリンと音を立てていた。
アニメチャンネルでは、かつてのなつかしアニメを放映していた。
今日のアニメは「一休さん」をやっていた。
こんなにも頭脳明晰な坊主が今いたら、学校のテストなんて満点だろうな、と少年は感じていた。
でも、台所からカレーのいい匂いがにおって来たとき、少年はアニメのことなんて思考から消えていた。

汗をたらして大声を出す家族とぬるいビール

出張営業に出ると、四日くらい帰ってこれない日々がある。
その間、一生懸命頑張ってる感は持っているけれど、凄く気を張っているので、3時間睡眠。
起きる時間のかなり前に、眠いのに目が覚める。
その代り、終了後の達成感は幸せだ。
真剣に遊びまわるし、寝るし、しっかり食事をとる。

どんよりした日曜の深夜に料理を
友人が、自分の部屋のベランダで、ミニトマトを育てている。
実ったら野菜サラダを作ってみたいらしい。
実は、頻繁に水も肥料も与えないし、ベランダにて煙草を吸うので、ミニトマトの周りの空気はあまり良くない。
丸2日、何もあげなかったと言う時期の、その様子は、葉が垂れ下がっていて、なんとなくガッカリしている姿に似ている。
かわいそうだったので、水と肥料を多くあたえると、次の朝のトマトは元気に復活していた。

汗をたらして踊る父さんと月夜

家の庭でハンモックに寝転がり、気持ちよい風に身を任せていた、休日の夕方の事。
頭上には少し気の早い月が瞬いていた。少年は、うちのネコが「シャギャァッ!」と吠える声に驚いて、ハンモックから逆さまに落下してしまった。
まじまじと観察するとネコは蛇に相対し、背中を丸めて興奮しながらも威圧していた。
蛇はあまり大きいものではなく、毒ももっていない種類のようだったので、少年はそばに落ちていた棒でつついて追い払い、ネコを抱いてもう一度ハンモックに寝そべった。少年は、猫のおでこを撫ぜてやりつつお腹の上で寝かせ、気持ち良さそうに前足をしまうネコを見つめた。

具合悪そうに熱弁する先生と紅葉の山
夕食時に、サッポロビールを飲むのが楽しみになっているけれど、最近はさらに、ワインを飲んでしまう。
もちろん、次の日に接待のような仕事をしないときに限るけれど。
実家を出ていた時に、マンションの近くでワイン専門店を見つけて、父の日も近かったので買ったことがある。
私は若干見栄を張る癖があるので「1万円のプレゼント用ワインを探しています」なんて言って。
実家にプレゼントした、ワインが一万円することをついつい話すと、父は気まずそうに「・・・うん、何かが違う」と言ってくれた。
他には何もいう事は、特にはなかった。
以来、あまりワインの質にこだわらなくなった。
あー幸せだと感じる時間を過ごせるなら、金額や質にはこだわらないと決めた。

雲が多い火曜の夕方に昔を懐かしむ

暮らしていた場所が違うと食生活が異なることを二人で生活しだしてからとっても認識するようになった。
ミックスジュースシェイクしようかと嫁からある時言われ、買ってきていたのかなと考えたら、ミキサーで作ることが一般的みたいだ。
缶詰のフルーツと氷を投げ入れて、ミルクをさらに入れて家庭用のミキサーでシェイクして完成だ。
家で飲んだのは未知の体験だったが、すごく感動した。
味わい深かったし、おもしろいし、自分でもつくっている。

無我夢中で叫ぶあいつと穴のあいた靴下
知佳子と福岡のアバクロにショッピングに行った。
2人ともアバクロンビーのシンプルなコーデが気に入っている。
そして、入った時の薄暗さと、充満している匂いが。
1時間程ひやかして、アバクロを出た。
気付いたら、私が通路を占領して、通れない人が後ろにいたので、ごめんなさいと言い振り返った。
見ると、店内にいた兄さん。
笑いながら、ありがとう、と言われた。
ビックリしたのは、彼のショップ袋。
アバクロでいったいどれくらい買い物したの?って質問したくなった。
その後、スターバックスで知佳子とそのお兄さんの職業当てで話が弾んだ。
答えは謎のままだけど。

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